地盤改良

地盤改良の基礎知識

地盤改良の工事現場

【地盤改良の必要性】

マイホームを建てる場合、デザインはどうしようか、どんなプランにしようか、構造や設備、仕様はどうしようかなど、考えることはたくさんあるでしょう。 しかし家作りの前に地面の下の地盤も気をつけなければなりません。 地盤が弱いと液状化や不同沈下が起き、その上の住宅が不安定になってしまいます。 そうした事故が起こらないように住宅会社は住宅を建てる前に必ず地盤調査を行います。 そこでもしそのままでは危険があるとなれば、地盤改良をすることになります。 地盤に関しては建てた後ではなかなか確認することができないので、事前にしっかりと調査をしてもらい相談をして、どのような対策をするか考えましょう。

【不同沈下とは】

建物の外壁・基礎部分のひび割れや、床に置いたビー玉が止まらずに転がる様子をご覧になったことは誰でもあると思います。 これは不同沈下が原因となって起こる現象で、不同沈下とは建物がふぞろいに沈むことです。 家全体が均等に沈下するのではなく斜めに傾くように沈んだ状態のことで、不同沈下が起きると建物自体の資産価値を著しく低下させます。 ドアや窓の開閉が不自由になったり床が傾いたりと生活にも支障をきたします。 地盤強度にばらつきのある敷地で軟弱地盤に何の対策も施さないで家を建築してしまうと、このような不同沈下が起きてしまう場合もあります。 もし実際に不同沈下でお悩みなら、地盤改良の会社に相談してみたほうがいいです。 何十年も住むことになる住宅が床の傾いた家ではちょっと悲しくなってしまいますね。

【液状化とは】

液状化は地下水位の高い緩い砂地盤で発生しやすい現象です。 緩い砂の間に水がある状態から、地震の揺れで砂の粒子が下層で密になり、逆に上層では液体状になってしまい、その上に建っている家などが不安定に傾き始めるのです。 上層部では砂が動きやすい状態となり、地表では噴砂などが起こることもあります。液状化現象が起こりやすいのは海岸や川の近く、埋立地など地盤がゆるい土地です。 液状化を完全に防ぐことは難しいですが、地盤改良によっては対策することが可能です。 東日本大震災以後には国も宅地液状化対策の取り組みを始め、住宅性能表示に液状化対応の有無が加わる方針が発表されるなど、家を建てるのに無視することの出来ない問題となっています。